コーヒー豆手鍋焙煎入門

自家焙煎を始めたい!

コーヒー豆に凝ってくると、コーヒー生豆を焙煎してみたくなる方も多いと思います。
当サイトへも焙煎方法を検索して訪れる方が結構いらっしゃいます。
そこで昔の焙煎経験を元に、比較的簡単な手鍋焙煎の方法をご紹介します。

手鍋焙煎をオススメする理由

手鍋焙煎だと特別な道具を必要とせず、キッチンですぐに焙煎を始められます。
また、コーヒー生豆を焙煎するとチャフ(豆の薄皮)が飛び散るのですが、手鍋焙煎だとチャフがほとんど外に飛ばないので後片付けも簡単です。

他の焙煎方法として例えば、手網焙煎はチャフが飛び散る上に腕が相当疲れますし、現在流行のコーヒーポット焙煎は焙煎度の調整が難しく火傷の危険性もあり、どちらも熟練を要する焙煎方法なので、初心者にはあまりオススメできません。

手鍋焙煎に必要な道具など

片手鍋(軽くて底が深い行平鍋がオススメ)、菜箸、ザル、うちわをご用意下さい。
当然ながら、コーヒー生豆と換気扇のあるガスコンロは必須です。
他に、焙煎後の豆を冷ます場所(チャフが飛び散ってもいい所)を確保して下さい。

コーヒー生豆の基礎知識

コーヒー生豆を焙煎し続けると、1ハゼ(豆がバチッバチッと弾ける音)が始まります。
1ハゼが終わると今度は2ハゼ(豆の油分がピチピチ燃える音)が始まります。
一般的なコーヒー生豆の場合、2ハゼが始まった頃を見て、焙煎を完了します。

手鍋焙煎の基本的な流れ

コーヒー生豆を入れた片手鍋をゆすり続けながら、菜箸でかき混ぜて焙煎します。
焙煎が完了したら、熱した豆をザルに移して素早くうちわで扇いで冷まし、ザルに残ったチャフを全て外に飛ばします。

手鍋焙煎の注意点

うまく焙煎するには、コーヒー生豆の温度上昇を常に一定にする必要があります。
1ハゼの終わり頃までは、強火のまま片手鍋をできるだけ炎から離さないようにして、同じリズムで前後にゆすり続けながら、菜箸で円状にかき混ぜ続けます。

1ハゼの終わり頃からは弱火にして、更に焙煎を続けます。
一旦2ハゼが始まると、急速に焙煎度が進行するので要注意です。
冷却場所への移動時間を考え、好みの焙煎度の少し手前で素早くザルに移します。

上手な手鍋焙煎のコツ

手鍋焙煎の場合、コーヒー生豆の全粒を均一に焙煎するのは困難です。
何粒かは犠牲にするつもりで、豆全体を見て焙煎度を素早く判断しましょう。
煎りムラがあった豆は焙煎後に取り除けばいいや、という気持ちで臨んで下さい。

1ハゼと2ハゼの間隔が短すぎると、豆がうまく膨らまないので注意が必要です。
手鍋にフタをする場合は、豆の水分が蒸発後から1ハゼの途中までの間だけにして下さい。豆から煙が出始めたら、フタを外さないと煙で豆が焦げ臭くなります。

焙煎後のコーヒー豆

焙煎直後は風味が少なく生豆特有の臭いも残っていますが、時間の経過と共に豆が炭酸ガスを放出して、香ばしい風味へと変化します。焙煎豆は密閉容器に移して、最低一晩は寝かせると、次第に風味豊かなコーヒー豆へと仕上がります。

どうです?ここまでの説明で美味しいコーヒー豆は焙煎できましたでしょうか。
慣れれば誰でもうまく焙煎できるようになるので、ぜひ頑張って下さいね!